サイトを買いたい!という人にとっては、売上保証があったらうれしいですよね?
たとえば、
「買収後、6か月以内に100万円以上に売上を保証する、」というようなものです。
この保証があったら、なんだか安心する♪という感じでしょうか?
ですが、売上保証はオススメしておりません。
なぜでしょうか?
買収者には心構えが必要
実は、そういうことを保証してしまうと、そもそも買収ではなくなるからです。
そもそも買って収(おさ)める、と文字のごとく、大きな成果やリスクも含めまして、
すべて買収者様が責任を収めることが、買収ということになります。
事業そのものを買収するということは、
人材やライバルサイトなどコントロールできない外的要因がある、という前提で、
譲渡契約を結ぶ心構えがないと、事業(サイト)をさらに進化させることはむずかしいでしょう。
もっといえば、売上保証をするとは、先の見えない未来を約束させることと同じです。
例えば・・・
・婚姻届を出すから、ぜったいに幸せになる保証をしてね
→いや、幸せになる、のです。どんなことがあっても。
(冷静に考えたら、こんな人と結婚したら、ストレスですよね・・・。
毎日、「そうじゃない!これは幸せじゃない!」と文句を言ってきそうです。
くれくれマインド。依存タイプ。クレーマー気質っぽいです。)
・株を買うから、儲けさせてね。
→いや、儲けるのです。どんなことがあっても。
(こうやって株買う人いたら担当したくないですね・・・。
あとで訴えられそうです。まぁ勝てるでしょうが。)
・不動産投資をするから、ぜったい利回り10%だしてね。
→いや、そうするのです。どんなことがあっても。
(こういう考えのオーナーさんは、ほとんどうまくいっていないようです。)
どんな状況でもやりきること
結婚だって、幸せになる保証はどこにありますでしょうか。
近年の離婚率は3組に1組と言われてるいるくらいです。
もしかしたら、子供ができないかもしれません。
転勤で海外になるかも、ましてやど田舎になるかも。
そんな状況でも、幸せになる、という努力や考え方が必要ですよね。
株だって、ぜったいに儲かるなんてありえません。
たくさん勉強して、失敗もして、はじめて投資金額以上のリターンがあると言えます。
不動産投資だってそうです。
利益がでない!と嘆く前に・・・
・不動産仲介に菓子折り持っていて、客付け強化をお願いするとか
→実際にやっている人を知っています。
・満室になるように思い切って改装する or Airbnb物件にするとか
→実際にやっている人を知っています。
・敷金礼金を見直すとか
→実際にやっている人を知っています。
・そもそも買収後のリフォームを自分でやってお金をかけないとか
→実際にやっている人を知っています。
こういった努力をして、利益は復活していきますよね。
買収したあとの、本当の資産とは?
もっといえば、買収後にこういった工夫をすることが、実は、本当の意味での買収者にもたらされる利益だったりします。
たとえば、サイト買収後・・・
・SEOの知識がかなりついた
→数年先でも使えるノウハウです。
・ライターやスタッフ育成ができるようになった
→だれもが悩んでいることです。
・メルマガをはじめたことによって利益があがった
→そもそもメルマガなんてできない人が多いです。
などなど、こういったことが買収することによって、もたらされる本当の意味での「資産」なのです。
ぜひ、多くの買収者さんにも手に入れてほしいと、思っています。
ですから、売上保証なんていう、あまい考えは捨てて欲しいんです。
あまい考えなんて、失礼な!
と思うかもしれませんが、売主様はだいたいそう感じているものです。
残念ながら。これが真実です。
言葉にしないだけで、「あぁ、こんな人にサイトを渡してはいけない。きっとサイトをダメにする」と、拒絶されてしまいます。
保証の定義をきちんと理解しよう
少し話はそれますが、家電製品を購入した際にあるメーカー保証は、”使える”という状態を保証するためのものです。
「スイッチがはいらない」「なんか変な音がしてケムリがでた!」など、こういったことがあれば、○か月であれば無料修理します、というやつです。
『使っていったら、効果が倍になる!』という保証ではないことは、言うまでもありません。
(サイトでいうと売上保証のような保証ではない、ということです。)
また、不動産購入時の瑕疵(かし)担保責任は、マイナス点を補う保証です。
買主様が、そもそも知らなかった隠れた瑕疵(雨漏り、シロアリ)について、補修費用を請求できるというものです。
「中古の家を買って住んでみたら、雨漏りがすごい。これは住めない!」
ということであれば、売主さんが修理費用を出します・・・
が、そもそも、こういったことは事前にリサーチすれば双方でわかるはずなんですが。
ちなみに、サイトの場合は事前に売主様と買主様で情報は全部開示しますので、
「こういったサイトだけど、どうでしょう?」
「はい、すべて理解しました。買います」
となりますので、そもそも買収後は買主様の全責任になるわけです。
なぜなら、サイトの状態を理解しそのままの状態(もしくは少し更新した状態)で手に入れ、
マイナスもない、もしくはマイナスがあっても理解している、
という前提で契約書を作成し交付するからです。
そんななかで、未来の売上を保証するとなると・・・。
さすがに売主様も選ぶ権利がありますので、むずかしい話になります。
売主様がサイト売買する理由を考えよう
そもそも、売主様のほとんどが、何かしらの理由でサイト更新をやりたくないのです。
「あたらしい事業をやりたい」
「忙しくて早く売りたい」
「入院してしまって更新できないから早く売りたい」
など。
このような状況で、もし売上保証を求められたら?
『え〜ただでさえ今キツイのに?それだったら他の人にするか、もしくはサイトを売却することをやめようかな〜。』
となります。これは、当然な思考回路です。
サイトを売りたい人とはこのような行動パターンをします。
もう100名以上の買主様と売主様をみてきましたのでわかります。
(ちなみに、売上保証をつけるorつけないでサイト売買が破談したこともありました。)
まとめ
ただし、売上保証を記載した契約書はつくることはできます。
なぜなら、売主様と買主様の双方で「契約書の内容は、これでよし!」と合意されれば、法令に違反するだったり、公序良俗に反するなどがなければ自由だからです。
保証ありの契約書がつくれないということではなく、そのような契約書を交付するということが、
・そもそも買収ではないという考えがわたしたちサイトマにはある
・それ以前に、そういった交渉はまず成立しない(=売主様が全力で拒否します。だったら他の人に譲渡します。)
ということです。
何かのご参考になれば幸いです。
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